サウナ付き注文戸建住宅のつくり方|理想のサウナアイデアも紹介

サウナ付き注文住宅

いつでも好きなときにととのえる自宅のプライベートサウナは、多くのサウナーにとってあこがれの環境ですよね。

最近はサウナブームの高まりを受け、サウナ付き注文住宅を検討する方も増えつつあります。

しかし、注文住宅にサウナを設置する方法は複数あり、理想のととのい環境をつくるためにはさまざまな工夫が欠かせません。

そこでこの記事では、サウナ付き注文住宅の基本的なつくり方から、水風呂やととのいスペースも含めた理想的な間取りアイデアなどをご紹介します。

このコラムのポイント
・サウナ付き注文住宅はいつでも好きな時にサウナを楽しむことができ、店舗ではできない入り方ができるのも魅力です。

・サウナ付きの建売住宅や中古住宅と比べて、注文住宅はサウナのクオリティにとことんこだわり理想の環境をつくれるのがメリットです。

・サウナ本体の広さやクオリティだけでなく、水風呂や外気浴スペースまで含めたトータルコーディネートにこだわりましょう。

理想のととのい環境はサウナ付き注文住宅がおすすめ

サウナ付き注文住宅

サウナ付き住宅に住む方法はいくつかありますが、理想のととのい環境を求めるなら注文戸建住宅を建てるのがおすすめです。

※サウナ付き住宅の例

  • マンションにサウナを設置する
  • 中古住宅にサウナを設置する
  • サウナ付き建売住宅を購入する
  • サウナ付き注文住宅を建てる

最近は、リノベーションでマンションや中古の戸建て住宅にサウナを設置するケースも増えています。

ただし、マンションは構造や管理規約の関係で間取り変更に制限が出ることがあり、思うようなサウナをつくれないことも。

中古住宅は物件購入費用を抑えられるのが魅力ですが、サウナを設置するために大規模な間取り変更や設備容量増設をするとかえって費用がかかるケースもあります。

最近はサウナ付き建売住宅も増えつつありますが、一部に簡易的なサウナを設置しただけの物件も多く、サウナ好きの方にとっては不満が残るかもしれません。

一方、注文住宅は土地選びから間取りづくりまで1から設計できるため、サウナ本体はもちろん、水風呂から外気浴スペースまでの動線までこだわることができます。

せっかくサウナ付きのマイホームを取得するなら、細部までとことんこだわり、理想のサウナをつくるのがおすすめです。

サウナ付き注文戸建住宅を建てるメリット・デメリット

注文住宅のサウナの入り口

続いて、サウナ付き注文住宅のある生活のメリット・デメリット両面をチェックしてみましょう。

サウナ付き注文住宅のメリット

自宅にサウナがある暮らしには、次のようにさまざまなメリットがあります。

※サウナ付き注文住宅のメリット

  • 24時間いつでも楽しめて混雑しない
  • 利用料金がかからない
  • 音楽やアロマなど好きな環境をつくれる
  • ととのった後すぐに眠れる

サウナ付き注文住宅で暮らせば、営業時間や利用料金を気にせず、24時間いつでもサウナを楽しめるのが最大のメリットです。

休日やピークタイムの混雑も気にならず、いつでも自分のペースでサウナに入れるのはうれしいですね。

自宅のサウナなら音楽を流したり好きなアロマの香りを楽しんだりでき、自分だけの理想の環境をつくれるのも魅力的。

また、移動時間がないため、サウナでととのった気持ち良い状態のまま就寝できるのも、自宅サウナならではですね。

サウナ付き注文住宅のデメリット

注文住宅にサウナをつくる場合、一般的な建築費用にくわえて設備と設置工事の費用がかかるのがデメリットです。

ただし、前述したように自宅サウナは利用料金がかからないため、長い目で見ればお得になります。

サウナの利用料金は店舗によって異なりますが、交通費や飲食代なども含めるとそれなりの金額になることが多いです。

注文住宅は数十年単位で暮らす場所ですから、自宅サウナで利用料金を節約すれば、設置費用をかけても十分なメリットがあるでしょう。

サウナ付き注文住宅のつくり方

実際にサウナ付き注文住宅をつくる方法は、大きく分けると2パターン+屋外設置パターンがあります。

それぞれメリット・デメリットがありますので、ご自身に合う方法を選ぶことが大切です。

1:既製品を組み込む

注文住宅に設置した既製品のサウナ

1つのパッケージとして販売されている既製品を注文住宅に組み込むパターンは、比較的検討しやすい方法です。

既製品はサイズや設置方法が明確なため注文住宅に組み込みやすく、金額も分かるため予算計画を立てやすいのがメリットです。

一方、既存のデザインや広さなどを変えることができないため、理想のサウナ環境をつくれないこともあるのがデメリット。

サウナに必要なPSEマーク

また、電気用品安全法で定められている「PSEマーク」を取得していない製品が多い点も要注意です。

PSEマークとは電気製品の安全基準を満たしていることを証明する認証のことで、電気ストーブを使用するサウナも対象になります。

PSEマークを取得していない製品は違法とされていて、罰則もあります。また、感電や火災などのトラブルに遭うリスクが考えられます。

サウナは特に長く使う製品ですから、デザインや使い勝手だけでなく、安全性についてもしっかりチェックしましょう。

2:オリジナルのサウナをつくる

1からサウナの設計・施工に対応できる住宅会社なら、世界に1つだけのオリジナルサウナをつくることも可能です。

ストーブから内装材、広さやレイアウトまで1から設計できるため、とことんサウナのクオリティこだわれるのが大きなメリットです。

また、前述したPSEマーク取得済みのストーブ、耐火性能が高い建材など、オリジナルサウナなら安全性にこだわり長く使える環境もつくれます。

サウナは一般的な注文住宅づくりとは異なるノウハウが求められるため、対応できる会社が少ないのがデメリットですが、理想のととのい環境を求めるならぜひ検討したい選択肢です。

番外編:屋外にバレルサウナ・テントサウナを設置はあり?!

庭にバレルサウナを置いた注文住宅

厳密には「サウナ付き注文住宅」ではありませんが、屋外にバレルサウナやテントサウナを設置するケースも増えています。

屋外設置型のサウナは敷地に余裕があれば導入しやすく、リーズナブルな価格のものもあるのが魅力的かも知れません。

ただし、木製のバレルサウナやサウナ小屋は、屋外で雨風にさらされる場合、木材の品質を落としてコストダウンしている製品は寿命が短い傾向があります。

また、断熱性までしっかり考えられている製品でないと、外気温によっては室内が十分温まらないケースもあります。

ドアを開閉するたびに室内の温度が一気に下がってしまう事も少なくありません。

さらに、屋外だと周囲の建物や通りからの視線が気になることも多く、プライバシー性の確保が課題です。

屋外サウナは1つの選択肢ではありますが、使いやすさやクオリティを優先するならば相応の費用を覚悟しなければいけませんので、前述した屋内につくる方法がおすすめです。

サウナ付き注文住宅づくりのポイント

サウナ付き注文住宅の広いサウナ室

最後に、理想のサウナ付き注文住宅を建てるために、こだわるべきポイントをご紹介します。

サウナ本体の広さやクオリティ

まずは、使い勝手のよいサウナ本体の広さや、ストーブ・内装材の選定を含めたクオリティにこだわることが大切です。

せっかく注文住宅にサウナを組み込んでも、狭くて圧迫感を覚える環境だと気持ち良くととのうことはできません。

また、広すぎても室温が十分に上がらない、内装構造の知識不足によって熱漏れが気になるなど、実際に使ってみて不満を覚えるポイントもあります。

サウナ本体のクオリティについては広さや形状と断熱構造、ストーブの能力のバランスがとても大切ですから、サウナに関する専門知識と施工実績が豊富な施工会社に相談し、適切なアドバイスを受けるのがおすすめです。

水風呂とととのいスペースへの動線

サウナの魅力は水風呂の温度差による温冷交代浴と外気浴スペースでのととのいタイムが最大ポイントですから、動線も含めたトータルコーディネートにこだわりましょう。

例えば、ユニットバスのシャワーや浴槽を兼用するスタイルだと、家族と同時に使えず、夏場は水温が上がりしっかりととのえないことが多いです。

せっかく注文住宅を建ててサウナをつくるなら、シャキッとととのえる自分好みの水温の水風呂や、静かに休憩できる外気浴スペースを確保しましょう。

注文住宅のサウナの水風呂

例えば、ユニットバスとは別に専用の水風呂にチラーと呼ばれる冷却装置を設置すれば、ご自宅でも店舗のようにしっかりととのうことができます。

サウナ付き注文住宅のルーフバルコニーの外気浴スペース

市街地でお庭に外気浴スペースをつくるのが難しい場合は、天候に左右されない内気浴スペースを確保する、または眺望が良くプライバシー性が高いルーフバルコニーを活用するのも1つのアイデアです。

サウナ⇒水風呂⇒外気浴スペースへのスムーズな動線、静かな環境など、一連の流れを想定しながらトータルコーディネートを考えてみてください。

安全性やメンテナンス性

サウナは注文住宅とともに長く使う設備ですから、安全性やメンテナンス性にこだわることも大切です。

例えば、コストダウンのために安価な木材をサウナ室に使うと、熱で反りや縮みと割れなどが発生する可能性が高くなります。

また、前述したPSEマークを取得していない電気式ストーブは、漏電による感電や火災のリスクも考えられます。

普段の清掃や滑りにくい床の仕上げなど、使いやすく清潔で安全なサウナをつくるための工夫も重要です。

安全に長く使えるサウナをつくるためには、技術力が高い施工会社に相談することが大切です。

注文住宅づくりの実績が多いことはもちろん、サウナに関するノウハウも豊富な会社に相談しましょう。

まとめ

理想のサウナ環境を求めるなら、注文住宅で設備や建材、設計に1からこだわるのがおすすめです。

せっかく注文住宅を建てるなら、ただサウナを組み込むだけでなく、ご自身のスタイルに合わせた気持ち良くととのえる環境にこだわりましょう。

矢島建設工業は、大正12年から積み上げてきた家づくりの実績と、サウナに関するノウハウをもとに、理想のサウナづくりをサポートいたします。

クオリティはもちろん、耐久性や安全性にも配慮し、気持ち良く、長く利用できるプライベートサウナをご提案いたします。

ぜひお気軽にご相談ください。